医局員からのメッセージ
このコーナーは,医局員からの意見やアドバイスをまとめたものです。ぜひ読んで頂き、今後の進路の参考にしてください。
整形外科のセールスポイント
「高いニーズ」
対応しきれないほど数多くの医師派遣依頼があり、整形外科医はいわゆる引く手あまたの状態です。少子高齢化による医療経済問題やAIなどの新規技術による医療の変化などで先行きが不透明でも、確かな技術を持った整形外科医は生き残っていけると確信しています。
「整形内科もある」
整形外科では手術による外科的治療だけでなく、神経ブロックや関節注射などによる疼痛コントロールなどの保存治療も重要な仕事です。
「早く活躍できる」
一般的に外科系は手術技術の習得に時間がかかり、一人前の医師として活躍できるまでに多くの年月を要する傾向にあります。しかし、整形外科の手術は比較的簡単でリスクの少ないものから、マイクロサージェリーなど高度な技術を要するものまで多岐にわたり、手術件数も多いため、若い頃から活躍でき、治療への貢献を実感できます。また、ベテランになっても飽きることがありません。
広島大学整形外科のセールスポイント
「スポーツ医学が得意」
広島市には野球、サッカー、バレーボール、バスケットボールなどのプロ球団があり、特に広島カープやサンフレッチェ広島の試合では広島大学整形外科からチームドクターが帯同しています。他の主要都市にもプロスポーツ球団はありますが、地理的に大学と球場が広島ほど近いことは珍しく、怪我の治療だけでなく、選手の検診などにも取り組んでいます。また、広島大学病院にはアスリートの競技力向上や外傷・障害予防への貢献を目的としたスポーツ医科学センターがあります。
「医療開発が得意」
再生医療などの新規医療の開発研究を得意としており、実用化の実績もあります。再生医療関連の大型研究費も獲得しており、関連した基礎研究も数多く行っているため、多くの先生がこれらの研究に携わることで学位(博士号)を取得しています。
「遠方への転勤が無い」
広島大学整形外科には数多くの関連病院がありますが、ほとんどが広島県内です(県外は松山市2病院、八幡浜市1病院のみ)。(亀井 直輔 H9入局)
整形外科には魅力がたくさんあります
皆さん整形外科にどのようなイメージを持っていますか。大工さんのような力仕事をするイメージでしょうか。確かにそれも正解ですが、それだけではありません。神経や血管を縫合するような繊細で細かい手術もあれば、各種ブロック注射や関節注射など外来での手技、骨折の保存治療、リハビリテーション、骨粗鬆症治療のような内科的な治療など幅広い分野をカバーしていますので勉強していて全く飽きることがありません。広島大学整形外科では基礎研究においても軟骨、再生医療など多くの分野で最先端の研究を行っています。また、医局員皆仲が良く、医局の雰囲気は良好ですし、食事や野球観戦など仕事以外でも楽しんでいます。是非整形外科で充実した生活を共に送りましょう!(作田 智彦 H22入局)
入局する科で悩んでいる先生へ
私は学生の時から漫然と整形に入ると決めてはいましたが、初期研修医の時は「今しか経験できない」と、整形以外の科を研修していました。おかげで入局当初は苦労しましたが、整形外科医として色々経験する中で入局して良かったなと実感しています。特に手術は整形の醍醐味で、患者さんによっては劇的に良くなり、外来に元気な姿を見せて下さる方もいらっしゃいます。運動器に興味がある、手術に興味がある、術後の患者さんの元気な姿を見たい、どれか当てはまるのでしたら是非整形外科を見学して下さい。期待は裏切りません。(少前 英樹 H26入局)
整形外科医は患者に寄り添う専門家である
幼少期の頃、自分の友達が肘内障(当時はもちろん知りませんでした)になりました。それを整形外科医である父がいとも簡単に治して、友達の両親から感謝されているのを見て、子供ながらにかっこいい!と感じ、そんな父親を誇らしく思っていました。 それから25年近く経ち、自分も整形外科医としてあの頃憧れた姿を追い求めて日々研鑽しています。私が考える整形外科医の魅力とは、整形外科医はその他の専門科と違って、診断から治療まで独自で完遂することのできる数少ない専門分野であり、それはすなわち患者さんに寄り添って、より深く関わり合うことができるということです。広島大学整形外科の基礎研究・臨床はともに意気衝天の勢いですが、患者さんへの心配りが学べることも魅力の1つだと思っています。患者さんの痛みに寄り添える医師を目指して、一緒に広島大学整形外科で働きませんか? (橋口 直史 H26入局)
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